二十四節気・・・
大雪(たいせつ) 12月 7日 山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪の降り始める頃。本格的な冬の到来。
冬至(とうじ ) 12月22日 昼が最も短い日。太陽の力が一番弱まり、翌日からは強まることから運の向く日とされている。
来年5月からは新しい元号になるため、平成最後の年末となりました。
気持ちも新たに新年を迎えるためにも、今年一年についてはもちろんのこと、どのような30年間だったのかも振り返ってみると良いかもしれませんね。
さて、カウンセリングの相談は大きく分けて2つあります。
1つは自分のこと。もう1つは他者とのことです。前者には「やる気が起きない」「眠れない」という心身の不調に加えて、「将来が不安」といった問題も見られます。
「不安」とはかなり漠然とした概念ですが、さて、その正体は一体何なのでしょう?
私たちの心に宿る「不安」。一度感じると、「不安が不安を呼ぶ」という悪循環にも陥ってしまいがちです。では、その「不安」とどの様に付き合うか、あるいはどの様に扱うかを考えるために、まず「不安になる時」について想像してみましょう。
もしもあなたが道に迷った時、どのような気持ちになりますか?
今どこにいるのかが分からなくなったり、行き先が分からなかったりすると、ほとんどの方は不安になるのではないでしょうか。たとえば、目の前に霧がかかって行く道が見えなくなったら不安になるのは当然です。そう、「不安」とは、先が見えなくなったり、どうしていいか分からなくなったりした時に抱く感情です。
この時にやるべきことは、状況を明らかにすること。
自分がどこにいるのかが分かれば居場所が明確になりますし、行き先がはっきりすれば何をすれば良いのかも分かってきます。
つまり、不安になった時は、その感情を否定したり放置したりせずに、「自分は今どうしたらいいのかが分からなくなっている」「行き先が分からないから不安なんだ」と、受け止めることが大切です。そうすると、不安を呼びこむ悪循環から抜け出すことができます。
その後は、あやふやな部分を明らかにすることに集中してみましょう。
不安が希望やヤル気へと変わっていくので、ぜひトライしてみてください。
今年一年ありがとうございました!
来る年をどのような一年にしたいのかにも思いを巡らせながら、どうぞ穏やかに年末年始をお過ごしください。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
二十四節気・・・
立冬(りっとう) 11月 7日 冬のはじまり。朝晩が冷え込み、日中の陽射しも弱まり、冬が近づいた事を感じる頃。
小雪(しょうせつ ) 11月22日 北国では雪の便りの届く頃。本格的な冬の前で、銀杏が色づく頃。
11月と言えば秋の園遊会ですが、先月、皇居と赤坂御所で行われた「皇居勤労奉仕」に参加しました。その際に宮内庁の方からうかがったトリビア(?)を紹介します。
園遊会の時には、浅黄幕(あさぎまく)と呼ばれる青と白の幕をかけるそうです。一方、よく葬儀などで使われる黒と白の鯨幕(くじらまく)は、神道においては、慶事でも用いることがあると言います。
ニュースなどで園遊会の風景が流れた時には、神聖な場所を示し、神さまが来る場所のしるしという意味がある浅黄幕にもぜひ注目してみてください。
日も短くなり、朝晩も冷えてきました。
この時期は、体の中から冷えを取り、しっかり温めておくことが大切で、これからの季節を快適に過ごすためにも必須となります。
そこで、手作りできる豆や穀類を使った温めグッズを生活に取り入れてみましょう。
電子レンジで温めれば何度でも使えるので便利!
こころもからだもぽっかぽかな秋冬をお過ごしください。
<準備するもの>
コットン100%の布を使います。手ぬぐいなどが便利です。
<作り方>
好きなサイズ(例:10cm×20cm)に袋縫いします。
そこに、小豆150gを入れ、最後に1辺を縫ったら完成!
ただし、使用中に小豆が片方へ寄ってしまうため、中央に縫い目を入れておくとかたよりを気にせず使えます。
<使用方法>
使用時は、電子レンジで30秒~1分温め、気持ち良い場所に置けばOK。
目や背骨に沿って温めてみると、体の芯が緩むことが分かるでしょう。小豆の香ばしさにも癒やされますよ。
<注意事項>
※温め過ぎると破裂するので注意。
※使用後は水分が減るので、最低でも4時間以上はあけて使いましょう。
※水分が減って割れが目立つようになったり、温まりにくくなったりしたら、新しいものを用意してください。
<作り方>
好きなサイズに袋縫いし、米または玄米150g、米ぬか200g、粗塩50gを一緒に混ぜ、布袋に入れて、最後の1辺を縫い閉じます。
<使用方法>
電子レンジで1分温めたら、気になるところに置いて温めましょう。
<注意事項>
※温めすぎに注意。熱すぎる場合は、タオルに包んで使います。
※1日1回程度であれば1~2年は使用できますが、水分が抜けやすいため、連続して使う場合は数時間あけましょう。
二十四節気・・・
寒露(かんろ) 10月 8日 草木に冷たい露が降りる頃。秋の長雨も終わり、秋がぐっと深まってきます。
霜降(そうこう ) 10月23日 早朝に霜が降り始める頃。北部では朝霜が降り、山々が色付き始めます。
2018年は、暑さが厳しく、長い夏でしたが、お彼岸を過ぎた頃から気温も下がり、すっかり秋らしくなりました。その一方で、大型の台風が多く発生。日本列島のあちこちで台風や自然災害による被害が相次いでいます。
被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
秋といえば、秋の味覚が揃い始めて食欲も増す時ですね!
そんな10月は「ファスティング」を紹介します。
ファスティング(Fasting)とは、断食や絶食という意味です。「週末断食」や「プチ断食」という言葉をご存じの方も多いでしょう。
断食というと「水」だけで過ごすように思うかもしれませんが、実は色々な方法があります。
今回オススメするのは、日ごろの食事を、酵素ドリンクや発酵ドリンクに置き換える方法です。
ファスティングには以下のような効果があると言われています。
リセット……内臓を休ませる、味覚や嗅覚が鋭くなる、肺がキレイになる、免疫力アップ
デトックス……有害物質の排出、腸内環境の改善、肝機能の改善、脂肪燃焼
消化活動を控えることで、新陳代謝やデトックス機能が活性化し、細胞の修復されやすくなると言われています。実際に行ってみた感想では、集中力が高まり、頭がスッキリする感覚を味わえました。
日々の体重や排泄、食事や水分量などを記録することで、自分の体の変化を知ることができ、自分で体調をコントロールしやすくなる効果も期待できます。
酵素ドリンクや発酵ドリンクは豊富な栄養素を含んでいるので、ファスティング中も無理なく生活を送ることができます。
市販されているものでOKですが、良質なものを選びましょう。原材料名に、人工甘味料や◯◯液糖、香料、安息香酸Naなどの表記があるものは要注意。摂取しないようにしてください。
注1:マ→豆類、納豆 ゴ→ゴマ等の種子類 ワ→ワカメ等の海藻類 ヤ→野菜や果物 サ→魚類NG× シ→しいたけ等のきのこ類 イ→イモ類、根菜類
※準備期から避けるもの……アルコール、カフェイン、動物性タンパク質(肉類・魚類・乳製品)、小麦粉、バター菓子、スナック菓子、喫煙、激しい運動
・頭痛やだるさ……低ナトリウム状態になることで起こるため、塩を一なめするといいです。
・寒気……カロリーが少ないため、省エネモードで低体温になりやすくなります。温かい飲物を摂取したり、厚着したりしましょう。
二十四節気・・・
白露(はくろ) 9月 8日 雨の量が多くなる頃。心地よい涼風に肌寒い冷風が混じり始める。
秋分(しゅうぶん ) 9月23日 昼と夜の長さがほぼ同じとなる。秋彼岸の中日。
40℃を超える気温が各地で観測された2018年の夏。
昼夜や、建物の内外にかかわらず、熱中症に注意を促す報道もよく耳にしました。就寝中にクーラーを点けたままにすることが当たり前のようになってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
季節の変わり目になる9月は、夏の疲れも出やすい時です。
冷たい飲物やクーラーで冷えた体は、常温の飲物に変えたり、お風呂で体を温めたりして、外気温が徐々に下がる秋以降に向けての体作りをしていきましょう。
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「Earthingアーシング」という言葉を聞いたことがありますか? 電化製品を「アース(接地)する」と時に使うアースと同じ意味です。湿気や水気のある場所で使う洗濯機や電子レンジなどの電化製品には漏電する可能性があるため、アースを取り付けることで地中に電気を逃し、感電や火災を防ぐ役目があります。
実は、私たち人間の体もまた、微弱な電気で動き、電気を通す(導体)ので、電化製品などから発生する電磁波の影響を受けているそうです。特に現代は、パソコンや携帯電話などに長時間、直接触れているため、電磁波にさらされていると言ってもいいでしょう。静電気でパチっという経験は誰でもあると思いますが、これは、ゴムなどの靴底が絶縁体となり、蓄電池のように電気の行き場がなくなったため起こる現象でもあります。そのように体内に溜まった電気を抜く健康法がアーシングです。
実際にはどのようにアーシングを行うのでしょうか?
それには、直接、大地と繋がる、つまり、地面に素足で触れることが大切です。足だけでなく、体の一部が接触するだけでもOK。土や草が湿っていると伝導性が高まります。海水や川に触れる、植物や土いじりなども同様です。
1日1回、30分~1時間行うことで体調が変わってくると言われています。
素足で歩くことが「なんとなく体に良さそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?
地面と繋がる時間を持つと、体内バランスが安定し、自然治癒力が高まると言われています。血行促進にもなるため、冷えや原因不明の不調などが改善される例も報告されているそうです。
実際に、高尾山を裸足でゆっくり大地を感じながら5時間かけて登り降りをした知人によると、意外にも疲れにくく、暑さもそれほど辛くなかったということでした。
山登りは難しいでしょうが、休日などに時間を見つけて、海や山、あるいは近所の公園で、どのような効果があるのか、自分の体で確かめてみませんか?
二十四節気・・・
立秋(りっしゅう) 8月 7日 秋のはじまり。実際には一番暑い頃。この日以降は残暑見舞いになる。
処暑(しょしょ ) 8月23日 暑さが終わるという意味。朝夕は涼風も吹き始める一方、台風シーズンでもある。
2018年は梅雨明けも早く、7月上旬から気温がぐんぐん上昇し、各地で今までにない暑さを記録しています。ニュースでは毎日のように熱中症について取り上げていますが、暑い夏はまだ続きそうです。
この暑さをしのぐためにオススメしたいのはスイカ。ウリ科のスイカは水分が90%以上もあり、糖分やビタミンC、ビタミンB1とB2の他にも、カリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富です。微量の塩分を加えると、スポーツドリンクにも匹敵する効果があります。その一方で、食物繊維も含まれ、カロリーは100gあたり37kcalと、ゴボウ(65kcal)よりも低カロリー。さらに利尿作用があり、むくみの解消が期待できるだけでなく、果糖やブドウ糖も含まれることから、すぐにエネルギーに変わるので夏バテや疲労回復にも役立ちます! ぜひ冷蔵庫に常備しておきましょう♪
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気温が35℃を超える酷暑では、汗が止まらないという状況はしかたのないことです。
しかし、気になるのが汗の臭い。汗はかいただけでは臭いません。臭う原因は、汗に含まれているタンパク質を腐敗させる雑菌がいるからです。この雑菌がなくなれば、臭いも解消。
殺菌効果の高い精油を使って快適に過ごしましょう。
オススメの精油:ジュニパー、ティーツリー、ペパーミント、ローズマリー
作り方 その1:携帯用のウェットティッシュ1袋に精油2~3滴を垂らす
作り方 その2:スプレー容器にローションを作る
→→→アルコール水(ミネラルウォーター50ml+無水エタノール少々)に精油10滴を混ぜる
使 い 方 :1や2を気になる部分に吹きかけたり、拭きとったりします。
※多汗で困っている方は、2のスプレーを、サイプレス5滴、ペパーミント3滴、レモン3滴のブレンドで作ってみましょう。汗を抑える作用があるのでオススメです。
蚊に刺されやすい要因はいくつかありますが、体温が高いことや、汗の乳酸や二酸化炭素の臭い、吐く息に寄ってきやすいそうです。
あなたは、かゆみが暑さを倍増させてしまうなどという経験はありませんか?
かゆみが引くまでの時間は人によってさまざまで、2~3時間で消える人もいれば、1週間持続する人も。蚊の唾液が皮膚下に注入され、周りの組織に拡散されるとかゆくなくなりますが、組織液の流れが悪く老廃物を溜めやすい人のほうが長くかゆさが残るとも言います。
そこで、蚊に刺されたと思ったら、以下のオイルをすぐに塗ると、蚊の唾液が早く散り、かゆみも治まりやすくなるでしょう。
オススメの精油:ティーツリー、ラベンダー
作り方と使い方:20mlのボトルに、ティーツリー5mlとラベンダー5mlを入れ、残り10mlは植物油(キャリアオイルといわれているもの。ホホバオイルやマカデミアナッツオイル、グレープシードオイルなど)を加え、よく振って混ぜ合わせ、患部に塗布します。
※殺菌効果の高いティーツリーはうがい用として、消炎作用のあるラベンダーは日焼けや火傷にとても効果的です。どちらも原液のまま使えるので、ご家庭に常備するといいでしょう。
二十四節気・・・
小暑(しょうしょ) 7月 7日 段々暑さも増していくという意味。暑気に入り梅雨明けの頃。
大暑(たいしょ ) 7月21日 暑さが本格的になるという意味。最も暑さが極まる頃。
今年の梅雨は長雨続きとならず、合間には太陽も出て気温も上昇し、早くも真夏のような暑さになっています。
「熱い」といえば、サッカーのロシアワールドカップが6月半ばから始まり、世界中が熱狂中です。ウェル・カウンセリング・ルームのある渋谷も、日本代表の試合が行われた日は、真夜中という時間帯にもかかわらず大勢の人で賑わいました。
試合のたびに寝不足になっている方も多いかもしれませんね。いつもより疲れているなと感じたら、睡眠が十分かチェックしてみましょう。
それはさておき、さて、どのチームが優勝に輝くのでしょうか?
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数カ月にわたり、ホルモンをテーマに紹介してきました。
お伝えしたいホルモンはまだたくさんありますが、それはまたの機会にいたしましょう。
今月は、ホルモンを生かして健康的に過ごすにはどうしたら良いのか、日々の生活で実践できる「ホルモンとの良い付き合い方」をお伝えします。
ホルモンは、多かれ少なかれ脳の支配を受けているものです。
私たちに良い影響を与えるホルモンは、リラックスした時に多く分泌されるので、「楽しい」と感じることがとても大切。
ベースとなるのは、この4つです!
以下に、より具体的な内容を紹介します。
1.昼寝でもOK!何とか睡眠時間を確保する
2.夜はメールチェックをしない
3.部屋を暗くして寝る
4.できるだけ多くの人と握手する
5.ペットを可愛がる
6.時にはドキドキするような勝負事にチャレンジしてみる
7.たまに地図を見る
8.週末に「自分へのご褒美」の予定を入れる
9.ため息や深呼吸をする
10.体が温まるまで運動をする
11.ぬるめのお湯に浸かる
12.天気の良い日は必ず一度は外に出る
13.「お腹が空いた~」と思うまで食べない
14.なるべく品数は多く
15.発酵乳、野菜、ネバネバ食品を摂る
16.困った事は翌朝に持ち越す
17.迷ったら周りの人と同じ行動をする
18.たまには愚痴を思いっきり言う
19.毎日なるべく同じ時間に同じことをする
20.三日坊主を恐れず行動してみる
(参考:伊藤裕著「なんでもホルモン」)
どのような良い効果を生むか、せひお試しください♪
二十四節気・・・
芒種(ぼうしゅ) 6月 6日 雑穀の種まきをする時期。また、田植えの頃。
夏至(げし ) 6月21日 昼の時間が一番長くなる。梅雨の時期到来。
近年は、日毎に気温差が激しく、季節のゆるやかな移り変わりによる「季節感」を感じにくくなりました。しかし、植物に目を向けると、あちこちで紫陽花のつぼみが大きくなり、色付き始めています。
九州の南部から始まり、九州北部や四国もいよいよ梅雨入りとなりました。
カラフルなレイングッズを取り入れるなどすれば気分も軽やかになり、鬱陶しい雨空もちょっぴり楽しくなるかもしれませんね♪
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3月からはホルモンについてお伝えしています。
先月紹介したもののほとんどは、一度は聞いたことのある名前だったのではないでしょうか。現在までに100種類以上も発見されているホルモンですが、驚くべきは、それぞれが決まった細胞にだけ指令を運んでいるという点です。特定のホルモンをキャッチする受容体以外は素通りしてしまうというメカニズムの精緻さには驚嘆するばかり。
今月は、消化器系で分泌されるホルモンを中心に紹介します。
あまり馴染みのないホルモンにも、興味深い働きがあることが分かっていただけることでしょう。
食物が体内に入ると、ホルモンは、高すぎても低すぎても体に負担がかかる血糖を正常に保とうとします。
時間がなく、菓子パンやおにぎり、カップ麺など糖質の高い食物をちょっとずつ断続的に食べるだけでもホルモンは働くため、余分な栄養を貯め込んでしまうことも太る原因です。また、睡眠不足が続くと、成長ホルモンが働きにくくなるため体のメンテナンスがしにくくなり、糖や脂肪が分解されにくくなります。
ダイエットを考えている方は、しっかりと眠り、規則正しい食事時間を取ることが大切です。
食物を口にする時には、以下に紹介するようなホルモンが働くことを意識してみましょう。
二十四節気・・・
立夏(りっか) 5月 5日 暦の上では夏の始まり。立秋の前日まで。
小満(しょうまん ) 5月20日 陽気が良くなり、草木が成長して茂るという意味。
今年の春は例年よりも寒暖差が激しく、東京では3月のお彼岸に雪、4月には早くも夏日を記録しました。
この調子では、一年で最も過ごしやすいイメージのある5月のお天気はどうなるのかも心配ですね。
気温も上がり、紫外線が強くなる季節でもあるので、外出や外遊びの際には帽子や日傘、水分補給を忘れずに!
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ほとんどの方は、これまでホルモンの存在を意識して生活をすることはなかったことでしょう。
しかし、ホルモンは、私たちの心や体、生活に、とても深く関わっています。
イライラしたり、満足できなかったりすること、さらには、食欲が止まらなかったり、不安になったかと思えば幸せを感じたり……。これらすべてにホルモンが関わっています!「自分の(性格や体質の)せい?」と思っていたことも、実はホルモンの影響かもしれません。
ホルモンは、すべての人の体の中で24時間365日働いています。
ホルモンの存在を知ったら、味方につけて、良い方向にコントロールしてみましょう。
ここでは、脳から分泌される主なホルモンを紹介します。
さあ、自分に必要だと思うホルモンが出やすい生活習慣を意識してみましょう!
二十四節気・・・
清明(せいめい) 4月 5日 清浄明潔の略で「万事ここに至りて皆潔斎にして清明なり」つまり、「全ての物に清新の気がみなぎり、すがすがしく明るく美しい頃」という意。
穀雨(こくう ) 4月20日 穀物の成長を助ける雨のこと。穀物の芽が伸びてくる頃。
桜の開花が気になる頃は、花冷えの季節でもあります。2018年の関東地方では、お彼岸の中日である3月21日に雪が降りました。箱根では真冬のような雪景色。このようなお彼岸は珍しかったのではないでしょうか。
三寒四温も一段落し、これからしばらく日本列島は、桜、桜、桜の話題に花を咲かせそうです。
。
今月からしばらくは、「ホルモン」の種類や役割について紹介していきたいと思います。
「ホルモン」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか? 「男性ホルモン」や「女性ホルモン」を連想された方も多いかもしれません。
実は現在100種類以上も発見されているホルモン。
その正体は、体内のあちこちで作られる目に見えないほど小さなツブツブです。血液中に放たれると、体内のさまざまな場所へ運ばれていき指令を伝えるというメッセンジャーの役割を担っています。
ホルモンには、そのホルモンが必要な細胞のみを受け止めることができる受容体が備わっているので、目的の細胞に到達した時だけ指令が伝わる仕組みです。鍵と鍵穴がピッタリ合うと扉が開くイメージと説明すると、仕組みが想像しやすくなるかもしれませんね。
ホルモンという言葉を聞いたことがある方は多くても、そのパワフルな働きは意外と知られていません。
実は、私たちの体調や精神状態は、ホルモンにコントールされています。
誰にでも「男性ホルモン」と「女性ホルモン」の両方が分泌されていますが、男性なのに女性的だったり、女性なのに男性的だったり……といったことが起こるのもホルモンの影響です。
「男性ホルモン」の分泌が最も高まるのは、胎児(妊娠6週~24週)期と思春期。胎児期に男性ホルモンがシャワーのように爆発的に分泌されることで、いわゆる男性脳が形成されると言われています。
狩猟脳とも呼ばれる男性脳が得意とするのは、行動力や瞬時に状況を判断する決断力など。それに対して、共感力や協調性が高いのは、採集脳とも言われる女性脳の特徴。胎児期に男性ホルモンを大量に浴びると男性脳的な思考パターンが優勢になるそうです。
実はこの男性脳か女性脳かという傾向は、手の人差し指と薬指の長さの差として現れると言います(右図参照)。
さて、あなたはどちらの指が長いでしょうか?
(参考:伊藤裕「なんでもホルモン」)
二十四節気・・・
啓蟄(けいちつ) 3月 6日 大地が温まって、冬ごもりから虫が目を覚まし穴から顔を出す頃。
春分(しゅんぶん ) 3月21日 昼夜の長さがほぼ同じになる日。彼岸の中日で前後3日間を春彼岸と言う。
極寒の地で開催された平昌オリンピックが終わり、金4個、銀5個、銅4個と、日本選手団が獲得したメダルの数は、冬季オリンピックでは過去最多となりました。続く平昌パラリンピックにも期待が高まります! 氷点下10度を下回る競技会場もありましたが、どの競技からも選手の熱い想いが伝わり、胸を熱くした方も多かったのではないでしょうか。
良好なチームワークを土台に、個々の力を最大限に発揮して結果につなげていた様子がとても印象的だったのはパシュートやカーリングです。日頃からコミュニケーションを円滑にして、お互いを信頼し合っていると、いざという時に生きてくることがよく分かります。
そうしたアスリートの姿勢は、私たちにも大いに役立ちます!
今回は、スポーツの現場で使われている相手をヤル気にさせる言葉がけ(ペップトーク、Pep Talk)についてお伝えしましょう。「pep」には、元気・活力という意味があります。もともと、試合前のロッカールームやグランドで、監督やコーチが選手を励ます時に使っているトーク術です。
もちろんビジネスシーンや家庭でも活用できるので、ぜひ参考にしてください。
NGワード | 不安・緊張・ミスなどを想起させるもの、「~しないように」などの禁止や否定形 |
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OKワード | 安心・落ち着いて・慎重になどポジティブなもの、「~できる」などの肯定形 |
言葉は、情報を伝えるだけなく、イメージを呼び起こす力を持っています。
処理する脳は、否定形であっても肯定形であっても、言葉通りの場面を想起するので、まさに言葉=イメージ通りの結果を実現させることに。
当然、ネガティブな言葉を用いれば、望ましくないイメージを引き寄せる可能性が高まります。
以下の場合について考えてみましょう。
「緊張しないで!」→「緊張」+「しない」どちらもNGワードです
「緊張を和らげて!」→「緊張」+「和らげる」は、NGワードとOKワードです
……「和らげる」は良いのですが、脳は、過去の経験やさまざまな情報の中から「緊張」という言葉にマッチするイメージを選んでしまいます。
このような場面では、「落ち着いて!」などの肯定形の言葉に言い換えましょう。
その他の例を紹介します。
NGワード | → | OKワード |
「ミスしないで」 | → | 「慎重にやってね」 |
「心配しないで」 | → | 「安心して」「自信を持って」 |
「風邪をひかないように」 | → | 「あたたかくして」 |
情報(言葉やイメージ)が多すぎると混乱します。不要な言葉はなるべくカットすることで、大切なメッセージがより伝わりやすくなります。
ペップトークは、本番直前といった不安や緊張が高まった場面で使うものなので、シンプルで、誰もが分かる言葉を使うとダイレクトに伝わります。
相手を本気で応援する、勇気づけるという気持ちがあるからこそ伝わるペップトーク。
誰に言われるかによっても効果に違いが出るので、日頃から他者との信頼関係を築いておくことも忘れずに!
二十四節気・・・
立春(りっしゅん) 2月 4日 二十四節気の最初の節気。春の始まりかつ一年のはじまり。
雨水( うすい ) 2月19日 雪から雨へと変わり、降り積もった雪も溶けだす頃。
二十四節気の欄にも記載した通り、旧暦の上では、立春のある2月が一年のはじまりで、雨水を過ぎれば雪も溶けだしはじめます。
1月5日の小寒(寒の入り)から最も寒い20日の大寒までの間に成人式やセンター試験などの一大事が集中しているのは毎年のことですが、2018年冬真っ只中の関東地方は、22日に大雪となっただけでなく、最低気温が氷点下の日が続きました。東京都内でマイナス3℃を2日連続で下回ったのは53年ぶり、埼玉県ではマイナス9.8℃を記録するという驚くほどの大寒波に見舞われています。
天気予報によると、この寒さは2月に入って立春を過ぎた後も続くようです。
どうぞからだを十分に温め、免疫を下げないように気を付けてお過ごしください。
今月は、こころとからだのコントロールの要である「脳」の機能に注目していきたいと思います。
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脳とは、神経組織の集合体です。心身に関するあらゆる情報を統合し、生命活動の中枢を担う重要な器官であることは皆さんもよくご存じでしょう。
当然、知性・感情・意志といった精神活動(こころ)のすべてを司っているのも脳。
運動反射(からだの動き)を指令する機能も持っており、人が生きていく上で非常に大切な器官と言えます。
このように、一見別のものに思える「こころ」と「からだ」も、コントロールしている源は同じく脳だと考えれば、心身はまさに一体と捉えることも可能です。そうなると、私たちの健康を保つためには、脳といかに付き合うかが大切ということに。
そこで今回は、最先端のAI(人工知能)すら追いつけないほど複雑な働きをしている脳と上手に付き合うための方法を紹介します。
脳と上手に付き合うためのポイントは、ずばり「ダマす」ことです。
パニック障害のケースを例に考えてみましょう。パニック障害の症例の1つとして、電車に乗ると動悸やめまいが止まらなくなり、強烈な不安感に見舞われ、最終的に「また発作が起きたらどうしよう」と考えるだけで電車に乗れなくなってしまうというケースがあります。しかし実際のところパニック症状が続くのは長くても20~30分ほど。もちろん生命の危機に至ることもありません。
電車に乗って発作が起きる場面を繰り返しイメージすることで恐怖心に拍車がかかり(=予期不安)、ますます乗れなくなってしまうというのが正しい理解です。
その場面を想像しただけでまるで実際に体験しているかのような状態になる、これは、「脳は現実に起こったこととイメージしたものを区別できない」ために起こります。違った言い方をすると、「実際に経験したこととイメージしたことを区別なく記憶する」という脳の性質によって引き起こされるということです。
しかし、何度もイメージするだけで、脳はあたかも実際に自分が経験したかのように錯覚する……これをうまく使わない手はありません!
パニック障害にあてはめると、①電車にスムーズに乗れている姿(=成功体験)を何度もリアルにイメージすれば、②脳が「難なく乗車できている」と錯覚し、③実際に発作を起こさずに電車に乗れるようになる、と考えられます。
まさにこの原理を生かしているのが、アスリートのイメージトレーニングです。成功させるコツは、「ゴール(目標)を明確にすること」や「五感をフル活用してなるべくリアルに思い描く」ことだと言われています。
あなたも、イメージ力を磨き、なりたい自分、なりたい結果を手に入れましょう。
二十四節気・・・
小寒(しょうかん) 1月 5日 寒の入り。冷え込みが厳しくなり、平地にも初雪が降る頃。
大寒( だいかん ) 1月20日 最も寒さが厳しい時期。これから太陽の力が強まり暖かくなってくる。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
皆さまにとって幸多き一年となりますことを心より祈念いたします
今年の干支は「戌(いぬ)」です。
「戌」という字は「滅」からきていると言われ、縁起が悪そうなイメージもあります。しかし、十二支では11番目に位置し、季節で言うと秋から冬の時期。実りが終わって草木が枯れ散りゆく様子から「滅」という字になったという説もあるそうです。また、「戈(ほこ)」と「一」を合わせた字で、「刈って収穫した作物を一つにまとめる」という意味もあるとか。諸説さまざまですが、「収穫後に新しくスタートする年」と考えると、可能性に満ちた一年になりそうな予感がします!
犬と言えば「犬猿の仲」という言葉がありますが、犬と猿は古来仲が悪かったのでしょうか……?中には、干支を決めるときに、喧嘩をしながら神様の元へ辿り着いたのが犬と猿で、仲裁をしたのが鶏(酉)だったことから、干支の順番が申酉戌となっているという説も。面白いですね!
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2017年後半は「怒り」とどう付き合うかをテーマにお伝えしてきました。
2018年も、1年間を穏やかに過ごすために「怒り」を感じた時の行動基準について考えることから始めてみましょう。
「怒り」を感じたら、まずは、変えられること か 変えられないことか を考えてみましょう。
次に、重要 か 重要でないか を下記の表にあてはめて考えてみます。
怒ったことに対して、「いつまでに」「どのくらい変わったら」気が済むかを決めておけば、怒りをコントロールすることができます。
変えられないことやコントロールができないことや、重要でないことは「放っておく」と決断することも必要です。
(参考:日本アンガーマネジメント協会)