二十四節気・・・
大雪(だいせつ)12月7日 山の峰々にも雪がかぶり、平地も雪が降る頃。
冬至(とうじ)12月21日 冬の折り返し地点。北半球では一年で最も夜が長い日。
12月の和風月名はいわずと知れた「師走」。
気忙しい年の瀬ですが、今月は忘年会の効用について科学的に迫ってみます!?
俗にいわれる「幸福ホルモン」をご存じでしょうか?
ほ乳類だけが持つこのホルモンの名前は「オキシトシン」。これまでにも、出産を促したり、母乳を分泌させる働きがあることは知られていました。しかし、近年の研究から、出産をしていない女性や男性にも、年齢に関係なく分泌されていることが分かってきました。
気になる効果は、
①人へ親近感、信頼感が増す
②ストレスが消えて幸福感を得る
③血圧の上昇を抑える
④心臓の機能をよくする
⑤長寿になる
どうやら、オキシトシンは、母性愛や人と人との信頼感、男女の愛情という心の状態を作り出しているらしいのです。
加えて、ストレスが消えて幸福感を得られるとは、まさに癒しのホルモンですね!
オキシトシンが分泌されると、脳の扁桃体に働きかけて、「嫌い」「不安」「恐怖」「不快感」という感情を一時的になくします。出産した女性でなくても、赤ちゃんを抱いてスキンシップをすることだけでオキシトシンの分泌が促されるそうです。
さらに、スキンシップに限らず、会話をするだけでも、ストレスホルモンのコルチゾールが減少し、オキシトシンが増加することが分かってきました。つまり、仲間と楽しく語り合うことでも、オキシトシンが分泌され、ストレスを減少させられるということ!
パソコンやモバイル端末が普及し、フェイス・トゥ・フェイスの付き合いが希薄になりつつある現代。こんな時代だからこそ、井戸端会議で、年末の忘年会やクリスマスパーティで、年始の家族の集まりで、仲間との会話を楽しみながらオキシトシンをどんどん分泌させましょう。お互いの信頼関係と絆を強め、ストレス過多の日々から解放される絶好のチャンス!「忘年会なんて面倒で」とボヤいてしまったあなた。確かに面倒な人間関係もありますが、それを癒してくれるのもまた人間関係なのです。さっそく実践して、効果のほどをお確かめくださいませ。
参考文献:有田秀穂 著『「脳の疲れ」がとれる生活術 癒しホルモン「オキシトシン」の秘密』
二十四節気・・・
立冬(りっとう)11月7日 暦の上で冬の始まり。吹く風にも一段と冷たさが増す。
小雪(しょうせつ)11月22日 「大ならざる」の意味。雪は降ってもお湿り程度。
1月の和風月名は「霜月(しもつき)」。字のごとく、冬を予感させる日も多くなるこの時期、「冷え」に悩まされる方も多いはず。今月は一風変わった「冷え」対策として、心理療法「自律訓練法」をご紹介します。
この時期の「冷え・乾燥」対策は2011年11月「冬の身体にいいこと試してみよう!」 をご覧ください。
精神科・心療内科でもよく使われるリラクセーション法の一つ。慣れれば数分で、意識的に心身のリラックス状態を作れるようになります。集中力を高め、内省力も増すことから、スポーツ選手、受験生などにも活用されています。 リラックス状態が作れると、筋肉の緊張がほぐれ、血液循環がスムーズに。つまり、自分で意識的に体を温めることができるようになります!
この4ステップは、超・簡易バージョンです。より正しく身に付けたいと思われた方には「自律訓練法(AT)習得プログラム」 をご用意していますので、お気軽にお問合せくださいませ。
二十四節気・・・
寒露(かんろ)10月8日 晩秋から初冬にかけ草花に冷たい露が宿るという意味。
霜降(そうこう)10月23日 霜が降りる頃という意味。野山が色づき始める頃。
旧暦10月の和風月名は「神無月(かんなづき)」。全国の神さまたちが出雲大社に集まるため各地の神々が留守になる月で、反対に出雲では10月を「神有(在)月」と呼ぶ、というお話をご存じですか。どうやら俗説のようですが、神さまが続々と集まってくる様子を想像すると何だか楽しい気持ちもしますね。
吹く風に冷たさも感じますが、見上げれば空は高く澄みわたり気持ちの良い季節。耳を澄ませば虫の音。日本各地でお米などの収穫を祝うお祭りも行われます。そうです、味覚の秋もまっさかり!
夏の疲れも和らぐ頃、店先には松茸に栗、秋刀魚に梨やブドウなどが並び始め、いよいよ味覚のシーズン到来です。ほかほかに炊き上げた新米をおなかいっぱいいただく幸せといったら!
けれども、ついつい食べ過ぎてあとで後悔……なんてことも。一口に「食べ過ぎ」といっても、精神的な不調による食べ過ぎには、アロマの香りによって気分を変えることで防止することも可能です。
○ 情緒不安定やイライラを食べて紛らわせてしまうタイプ
セロトニンが分泌されて満腹感を得られるリラックス作用の精油
ラベンダー、ローマンカモミール、ネロリ
○ やる気が起こらず時間を持て余し食べてしまうタイプ
やる気のホルモン、ノルアドレナリンを分泌させる精油
ジュニパー、レモングラス、ローズマリー
○ 落ち込んだり、自信喪失で過食になるタイプ
幸せな気分にする脳内モルヒネ、エンケファリンを分泌させる精油
グレープフルーツ、ジャスミン、ローズ
○ それでも食べ過ぎてしまったら……
脂肪溶解作用のあるケトン成分を含む精油をブレンドして気になる部分にすりこみましょう(キャリアオイル10mlに精油を合計4滴)。
ローズマリー・カンファー、ゼラニウム、ペパーミント、ユーカリ・グロブルス
人間の五感の中でも生理反応に直接結びつく原始的な「嗅覚」。鼻から入ったアロマの芳香成分は、最初に大脳辺緑系で古い記憶や本能行動と結びつきます。さらに、自律神経系や内分泌系(ホルモン調節)、免疫系を調節する視床下部を通じて身体に生理・情緒反応を引き起こすのです。
二十四節気・・・
白露(はくろ)9月7日 朝夕に涼風を感じ、草花にも朝露がつきはじめる頃。
秋分(しゅうぶん)9月22日 この日を境に夜の時間が長く、秋めいてくる頃。
セミの声から虫の声にかわり、秋の気配を感じるようになりました。寝苦しかった夜もようやくしのぎやすくなり、和風月名の由来といわれる「夜長月(よながづき)」の名の通り、ようやく安眠できる季節の到来です。
ただしこの時期は、朝晩の気温の変化による足元からの冷えには要注意!冷えが気になったら足浴をして、翌日まで体内に冷えを残さないように気を付けましょう。
砂療法(砂浴)」という言葉を聞いたことはありますか?
では、フグ中毒の人を裸にして、首だけ出して土に埋めると毒を出して助かるというお話は?
砂や土には、自然界のものを浄化する力があります。「砂療法」は海岸の砂にただ埋まるだけ。自然療法の大家、東城百合子さんは著書の中で「砂療法」の効果について紹介しています。
●実施可能時期
海開きの頃から初秋くらいまで(気温28度以上が適温)。
●入り方
砂に穴を掘り、安楽椅子に横たわるように頭を高くし、お尻を少し深く、足を曲げ、楽な位置に開き、手も同様に楽な位置に置く。7~10cm位に砂をかけ、日よけ用のパラソルや大きめの傘を頭上に差し、固定する。入る時間は長いほど良く、朝8時~夕方4時頃まで、8時間程入るとより効果を感じる。体力のない方は、無理のない時間から始めること。
●効果
足やお腹がドクンドクンと脈打つ感覚になり、その後、虫が這っているようなチクチクするかゆみを感じる。ゲップや吐き気、悪臭などの変化も出始める。これは、体内の不要なものを排出しようとする反応で、好転反応で身体が良くなろうとする過程で起こる。人それぞれに変化の現れ方は異なる。
●注意すること
[参考]東城百合子『家庭でできる自然療法』(あなたと健康社)
大空と大海原に抱かれ、波の音を子守唄に自然に身を任せてみましょう。秋に向かってサッパリするはずですので、せひお試しあれ!
二十四節気・・・
立秋(りっしゅう) 8月7日 暦の上では秋になりますが、暑さ真っ盛りの時。
処暑(しょしょ) 8月23日 “暑さが止む”という意味。夏バテが出やすい時。
8月の和風月名は「葉月」です。新暦の9月から10月初めに重なるため、木々の葉落ち月(はおちづき)とか、雁が初めて来る初月(はつき)とかいう説が古くからあるそうですが、こう連日猛暑が続くとピンときませんね。
さて今月は、日本狭しといえども、地方ごとに残る独自の食文化や風習の中から、暑い地方で昔から受け継がれてきた暑さ対策をご紹介します。鹿児島県は奄美大島では、いったいどのように暑い夏を乗り切っているのでしょうか?
お粥は温かいものと思っていましたが、夏の間、奄美地方では、塩も入れずあずきだけで作られたお粥を冷蔵庫で冷やして食べます。この冷製あずき粥、どこの家庭でも冷蔵庫の中に常備されているそうです。食欲のないときもサラサラっと食べられ、暑さもしのげる夏の一品。スーパーでも売られているくらいの定番アイテムです。
体に良いと人気の発酵食品ですが、奄美地方には自然発酵させた伝統的な飲み物があります。名前は「ミキ」。
もともと神事に使われていた「お神酒(オミキ)」が名前の由来ではないかといわれています。原料は白米・砂糖・サツマイモのみなので、アルコールを含まない健康飲料として昔から愛飲され続けてきています。昔は家庭で作られていたそうですが、現代では牛乳などと一緒にスーパーに並び、手軽に購入できます。口を開けると発酵が進み、自分の好みの酸味で飲みます。甘酒のようなトローッとした食感で、甘酸っぱく、お腹に良さそう~という感じがします。沖縄地方にも同名の飲料があるようです。
お店に天然木のチップが売られていて、何かと思えば、薬木として煎じて飲むのだそうです。通称“くび木”、正式名称は「ナワシログミ」。その幹を小さく切って乾燥させたものがその正体。
破傷風の時の化膿止め効果があり、昔から何にでも効くとされ、特にケガをした時は「くび木飲んどけ~」と言われていたそうです。やかんに20片ほど入れ10分煮詰めます。
意外とクセがなく、温冷どちらでも美味しく飲めます。夏は冷やしてのどを潤します。
二十四節気・・・
小暑(しょうしょ) 7月7日 暑さがだんだんと強くなってくるという意味。
大暑(たいしょ) 7月22日 暑さが最も厳しくなり、本格的な夏の到来。
7月の和風月明は「文月(ふづき)」。由来は「稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき)」とあります。「稲穂が実るのは秋では?」……実は、和風月名は、旧暦の気候や祭事などに関連してつけられたものが多く、新暦の季節とは1,2カ月ずれた名称になっているのです。
稲の生育どころか、大雨の被害が心配なこの頃ですが、いよいよ九州、本州へと「梅雨明け」が北上します。夏に向けて、クーラーや冷感素材など暑さ対策はモノばかりではありません。今回は一風変わった暑さ対策をご紹介します。
暑いといえども、今年も心がけたい節電。日常できる工夫はまだまだあります!
「暑い!」と嘆いてばかりでは、暑さは増すばかり。モノの見方をちょっとだけ変えてみませんか?「暑い!」のを「暑さで何もできない」とみるか、「暑さでビールが美味しい」とみるかで、同じ状況が悪くも良くもなる……あなた自身の“意味づけ”一つで変わってしまうのです。このように、「自分なりの価値観・思い込み」の枠組み(フレーム)を外して、違う枠組みで見直すことを「リフレ―ミング」といいます。
悪い方にばかり捉えて思考の悪循環に陥ってしまうことや、自分や相手の性格のイヤなところばかりが目についてしまうことはありませんか?
こんなときにも「リフレーミング」してみましょう。優柔不断→柔軟性がある、落ち着きがない→行動的、頑固→意志が固い、など見方を変えれば、短所も長所として役立っていることがあります。見方が変わると、気持ちも変わるでしょう。ビールはやっぱり暑い夏に限ります!
汗の多いこの季節、水分を補い、熱をとる働きがある冬瓜がオススメです。
冬瓜とあさりのスープ煮(2人分)
①冬瓜(1/4個、種もそのまま)は皮をむき、一口大に切る。
②冬瓜を炒め、砂抜きしたあさり(200g)と椎茸(4枚)を入れ、水400ccと鶏がらスープの素(大さじ1)を加え、冬瓜が柔らかくなったらクコの実適量を入れ、火を止める。刻んだ青しそを添える。
※冬瓜の皮は、醤油・砂糖を加えて炒め、きんぴらに。
二十四節気・・・
芒種(ぼうしゅ) 6月5日 入梅の少し前、湿度も高くなる頃。
夏至(げし) 6月21日 一年で最も昼間の時間が長く、夜の時間が最も短い日。
6月の和風月名は「水無月(みなづき)」。「梅雨も近いのに、水が「無」い月なの?」と不思議に思われるかも知れません。実は、「無」の字は、神無月の「無」と同じく「の」の意味で用いられているので、水の月、すなわち田んぼに水を引く月という意味を持っているそうです。
このように何かと「水」がついてまわる6月。
今回は、体内の水分代謝や、アロマセラピーでできる水虫ケアについてご紹介します。
部屋が湿気でジメジメしている時、あなたはどうしますか? そう、窓を開けて風通しを良くしますよね。私たちの体も同じ。この時期、湿気が高まると皮膚の表面は汗でベターッとして皮膚呼吸がしづらくなります。また、体内には水分や毒素が停滞し、体が重だるくむくんだりします。この時期に頭痛になりがちな人も、体内の水分代謝が上手くいっていない場合が。
積極的に体を動かし汗をかいて停滞している水分を発散させたり、大きな声を出してお腹の深いところに息を入れたり、体の中の風通しを良くしてみましょう!汗をかきやすくするには?
そろそろ開花時期を迎えるどくだみの葉で作る「どくだみ茶」も、余分な水分を排出する働きを持っていてオススメです。
梅雨はいたるところが蒸し暑く、不快なのが悩みのタネ。特に一日中靴を履いていると、蒸れた足の臭いや水虫が気になります。指の間に小さな水泡ができたり、皮がむけたり、痒みが増していく水虫は、白癬菌という糸状のカビが寄生する皮膚病の一種。抗真菌作用や抗菌作用の精油を使って、菌が繁殖しづらい環境を根気強く保ち続けることがポイントです。
・足用デオドラントスプレー(制汗 & 抗菌作用)
容量50mlのスプレーボトルに無水エタノール10mlを入れ、精油(サイプレス、ラベンサラ、レモングラス、ペパーミントなど合わせて最大20滴)を加えてよく振り、精製水40mlを足す。
※ストッキングの上からスプレーしてもOK!
・水虫ケア用オイル(抗真菌 & 抗菌作用)
植物油5mlに、ティーツリー10滴・レモングラス5滴・レモン5滴をよく混ぜて、患部に数滴垂らし擦り込む。約1週間様子をみて変化があったら、植物油を50 mlに増やし、3ヶ月程度続ける。
※ティーツリー単体で原液を塗布しても良い。
二十四節気・・・
立夏(りっか)5月5日 日毎に暑くなる「夏が立つ日」。今年は端午の節句!
小満(しょうまん)5月21日 草木も伸び、万物が成長して満ちてくる意味。
今年のGWは長いところでは9連休だとか。ご予定はもうお決まりですか?
草木が生い茂るのと同じように、人間も体内にエネルギーが満ちる季節。今年は寒さも長かった分、この新緑の季節に心身をリフレッシュすることがより大切になってきます。
早苗を植える月で「早苗月」が語源といわれています。五月と書いても「さつき」と読みますが、新暦では6月頃を指すので、「五月晴れ」とは本来、梅雨の晴れ間や梅雨明けの晴天を指す言葉だったそうです。GWの晴れ空とは、大分イメージが違いそうです。
さて、GW明けの「五月病」も心配されるところ。寝つきが悪い、途中で目が覚める、いくら寝ても疲れがとれない、など睡眠の変調も重要なチェックポイントです。
そこで、今月もテーマは「睡眠」。いよいよ「眠り」について考えていきましょう。
先月のコラムでご紹介したとおり、朝「太陽の光」を浴び、「リズム運動」をすることでセロトニンが分泌されることがわかりました。十分な量のセロトニンによって作られるのが、”睡眠ホルモン”のメラトニン。光のスイッチONから約12時間後に暗くなり始めると分泌されはじめ、午前0時~2時の時間帯に分泌のピークを迎えます。
暗さがメラトニンが分泌されやすい状況にするので、光の刺激は眠りを妨げます。身体が眠ろうとする夜の時間帯に、TVやPC、携帯メールやゲームなどを見ると、目に強い刺激が与えられ、メラトニンが分泌されにくくなってしまいます。 “眠れない・・・・・・”という方、心当たりはありませんか?
間接照明やキャンドルの灯は、目にも穏やかで、気持ちをリラックスさせていきます。お風呂の照明を消して、月明かりやキャンドルを灯しての入浴もおススメです。
好きなアロマ精油を湯船にたらしたら、効果は2倍にも3倍にも!本に書かれている効能ではなく、「この香り好きだなぁ」と直感で感じたアロマ精油を選びましょう。その日の気分で、好みの香りも変わります。迷ったら、樹木やかんきつ類の精油もオススメ。せひ、今夜からお試しあれ♪
そして・・・・・・ぐっすりおやすみなさい。
二十四節気・・・
清明(せいめい)4月4日 万物がすがすがしく明るく美しい頃。
穀雨(こくう)4月20日 暖かい春雨が百穀を潤し、芽を出させる意味。
長かった寒さもようやくやわらぎ、春の暖かな光で心もからだものびのび。休眠していた桜の花芽もいよいよ目覚めの時。各地ではお花見のにぎわいです。
4月の和風月名は「卯月」。卯の花(ウツギ)が咲く月、の意味で、12ヵ月で唯一花のついた月名でもあります。
「春眠暁を覚えず」。この季節、眠くて眠くて……という方も多いでしょう。そこで、今月と来月は「睡眠」をテーマにお伝えします。カウンセリングルームを訪れる方の多くも、睡眠障害に悩んでいます。”眠れない”となると、どうしても「寝ること」に焦点を当ててしまいがちですが、まずは「起きること」について考えていきましょう。
メラトニンをご存知ですか?
脳の一番奥にある松果体から分泌される「眠り」に必要なホルモンです。そのメラトニンは、「覚醒」に必要で日中に分泌されるセロトニンというホルモンから作られます。
セロトニンは、朝の太陽光を浴びると、目から受ける光の刺激で分泌スイッチONになります。日が沈み暗くなるとOFFになり、今度はメラトニンがスイッチON。つまり、昼間セロトニンが十分に分泌されることで、メラトニンがしっかり働き、良質な眠りへと繋がるのです。
セロトニンの原料は、必須アミノ酸の一つ「トリプトファン」。これは、食品からだけ摂ることが可能で、ほとんどのタンパク質系食品に含まれています。特に多いのは、大豆製品・レバー・マグロの赤身・チーズ・乳製品・アボガト・バナナなど。毎回の食事で意識して摂りましょう。
「太陽の光」と「リズム運動」が不可欠です。リズム運動は同じ動きを繰り返すこと。例えば、呼吸や歩くこと、噛むことです。ハードな運動でなく、簡単に楽しくできることを5~30分程度で十分! 朝、カーテンを開けて、朝ごはんをよく噛んで食べ、外に出たらリズムよく歩く。睡眠リズムを整えるためにも、暖かくなった春の朝から始めてみませんか。
参考文献:「朝の5分間脳内セロトニン・トレーニング」「睡眠ホルモン脳内メラトニン・トレーニング」(共に有田秀穂著)
二十四節気・・・
啓蟄(けいちつ)3月5日 冬眠中の虫がぬくもりを感じて動き出すという意味。
春分(しゅんぶん)3月20日 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日。
梅の開花も花粉の飛散も例年より1ヶ月ほど遅れているようです。今年の寒さは、近年久しくなかった厳しいものだったと思いきや、過去30年では4番目とのことでした(気象庁異常気象分析検討会の発表より)。
木草弥生い茂る(きくさイヤオイしげる)月、漸生(ヤヤオヒ)月など異説はありますが、共通するのは、春になって草木がいっせいに生い茂る自然界の様子を直接表現しているのだという点。寒さで息をひそめていた植物たちがいっせいに芽吹き、花開くさまを喜ぶ気持ちは今も昔も変わらないといえそうです。
そんな生命力にあふれる春のはじまり。ヒトは冬眠こそしませんが、心身は確実に変化します。「三寒四温」という通り、寒い日と暖かい日が交互にやってくる間に、寒さで縮まっていた心身は、徐々にゆるみ開いていくのです。ところが、何か「つまり」があるとスムースには開きません。過度な緊張も「つまり」の一つ。こころの面では「ストレス」、からだの面では、「コリや痛み」として現れます。
「春になると眠くてボーっとする」という方は、上手に春らしい身体になっている証拠です。漢方や整体的に考えた場合、春のはじまりのチェックポイントは「目」「後頭骨」「肩甲骨」「骨盤」がいかに緩むか。仕事をしている日常では、眠くなるから寝る、というわけにはいきませんが、温湿布で簡単に手当てができます。
上手に緩むための温湿布
濡らしたタオルを電子レンジで温めるのもOKですが、両端を捻ったタオルの真ん中にお湯をかけ絞った方が、冷めにくく適度な湿気が皮膚に浸透します。
<温めの3ポイント>
①後頭骨(盆の窪のあたり)
②肩甲骨の間
③骨盤(仙骨、仙腸関節のあたり)
冬の間、体内に溜め込んだ余分なものを排泄する大掃除の季節でもあります。春先は風邪をひいたり、くしゃみや鼻水、下痢……まさしく「デトックス」!
デトックスの主役は春野菜の[苦味]~活性酸素の除去作用も~
ゼンマイ・ワラビ・土筆・ふきのとう・たけのこ・菜の花など
二十四節気・・・
立春(りっしゅん)2月4日 春の始まり。立春以降に初めて吹く強風が春一番。
雨水(うすい)2月19日 雪が雨に変わり、氷が溶けて水となることが由来。
まだ寒さが残る時期に、衣を重ね着する(更に着る)から「衣更着(きさらぎ)」という説がもっとも有力とのこと。
まだまだ寒いこの時期、「う~寒い」と両肩をすくめて力を入れ過ぎていませんか?本来肩に力を入れるのは、動物の威嚇姿勢。人間でいうと怒りのような感情、つまり強いストレス状態です。怒りの姿勢で心からリラックスすることは難しいですね。
持ち上がっている肩に気が付いたら、あえてもう一息力をこめてから「ストン」と脱力する運動を数回繰り返してみましょう。心身のリラックス状態を取り戻すことできます。肩こり軽減のおまけつきです!
毎年、秋から冬になると、気分が落ち込みはじめ、眠くて眠くてたまらない。春にはすっかり回復するのだけれど……。
それは、「冬季うつ病」かも知れません!
うつ病にもさまざまなタイプがあり、その中の一つに、季節限定で現れる「季節性うつ病」があることをご存知でしょうか。
代表的な症状の違い
毎年、秋から冬になると、気分が落ち込みはじめ、眠くて眠くてたまらない。春にはすっかり回復するのだけれど……。 それは、「冬季うつ病」かも知れません!
うつ病にもさまざまなタイプがあり、その中の一つに、季節限定で現れる「季節性うつ病」があることをご存知でしょうか。
代表的な症状の違い
一般的なうつ病の症状 | 冬季うつ病の特徴的な症状 |
---|---|
|
|
原因
緯度が高いほど発症率が高い、太陽光に恵まれた地域から移り住んだ人で発症率が高くなる、などから「日照時間の短さ」に起因するといわれています。光を浴びることで目から刺激が入り、脳内神経伝達物質のセロトニン(心の平常に保つ働きをする)が増えるのですが、そのセロトニン量が低下し、うつ症状を引き起こすとのことです。
対策
症状がつらい場合は薬物療法がありますが、何といっても太陽の光を浴びることが一番!
ぜひ、明るい日中はウォーキングや散歩など外での時間を増やすことを心がけましょう。
二十四節気・・・
小寒(しょうかん)1月6日 寒風も厳しくなり「寒の入り」と呼ばれている。
大寒(だいかん)1月21日 一年のうちで一番寒さの厳しい時期。
新年明けましておめでとうございます。
2012年は辰年。辰は「振」の“ふるう”“ととのう”など「草木の形が整った状態」という意味をもち、新しい物・事が生まれる準備の整った状態を表しているそうです。そんな意味をもつ今年一年が希望の光に包まれますように。
“こころ豊かに生きる”日本の養生法をお伝えしている当コラム。本年は、和風月名(月の和風の呼び名)の由来についてもご紹介していく予定です。
諸説ある中「正月は身分の上下無く、老いも若きも互いに往来し拝賀し、親族一同が新年の良き日を祝うという睦び(=親しくする)月の意味でムツビツキがムツキになった」という説がもっとも有力とのこと。
人が集まるところについてまわるのは「対人関係」ですね。
対人関係がストレスという方も少なくありません。けれども確かなことが一つあります。
それは「対人スキルに能力の差はなく、誰もがスキルアップできる」ということ。
例えば、職場の上司とうまくいかない……なら、上司とうまく付き合えている人からコツを探し出し、真似てみてください。まったく効果なしだったらすぐにやめれば良いのです。
無理ない範囲からゲーム感覚で試してみては?
クリスマスから忘年会、大晦日から新年を迎えお正月に新年会……と、いつにない暴飲暴食続きで普段の生活リズムに戻れない方も多いのではないでしょうか。そんな時は、消化器に効果的なアロマの精油を使って、まずは内蔵の疲れをケアし、早期の復調を心がけましょう!
みぞおちを中心に腹部の広い範囲をマッサージしていきます。
胃や腸が徐々に動き出し、「快」復を早める手助けになります。また、背中側の胃の辺りも同様にマッサージしていくことで、更に効果が高まります。
キャリアオイル10mlに下記にあげた精油合計3~4滴を薄めて使います
健胃作用(胃の様々な不調を整え、健やかにする作用)、消化促進作用
レモン、オレンジ、ベルガモット、ブラックペッパー
特に胃がキュッと縮まっている時
ラベンダー、ローマンカモミール、マジョラム
お酒の飲み過ぎや胸焼けの時
ローズマリー、ジュニパー